アーティストの一日

アーティストや画家の行動というのは興味深いらしく、わたしも「毎日絵を描いてるの?」とか「朝から起きてやってるの?」と聞かれることがよくあるので、一日のスケジュールをふり返ってみようと思います。
あ、画家がみんなこうというわけじゃなくて、これはあくまでわたしの場合です。

アーティストの一日は、場合によっていろいろ

画家には、絵を描くだけでなく、付随するいろんな仕事があります。そのためアーティストの一日も、日によって、場合によっていろいろです。大きく分けると、3~4つぐらいになります。
・個展やグループ展などに自分が出展する場合
・自分以外のアーティストの作品を見たり勉強のために出かける日
・アトリエで自分の作品を制作する日
・その他のいろんな用事をこなす日
わたしはまだやっていませんが、人によってはこれに、生徒さんに教える日なども加わるでしょう。
以前、「ずっとアトリエにこもって絵ばかり描いていたら運動不足になるだろう」と言われたことがあるのですが、やらなければならないことはもう無数にあるので、残念ながらなかなか運動不足にはなれません(笑)。
個展やグループ展のときは基本的に現場に常駐するので、一週間ずっと会場で立ち回っている、ということもよくあります。
(ちなみにこの展覧会の搬入と会場設営というのがまた大変な作業で、大きなキャンバスを運んで設置したり、3メートルぐらいある脚立を上り下りしたり、全体のバランスを考えて何度も高さを調節したり、それらを数時間でしあげてしまわなければいけないので、集中力も体力もものすごく使います)
インプットも、アーティストにとっては大切な仕事のひとつです。常に感性を磨いて制作の刺激を得なくてはいい作品は作れないので、美術館やギャラリーなどにはよく行きます(ものすごく歩きます)。こういうことを怠っていると、とたんに作品が色あせてくるので不思議です。
また、基礎力を養うためにクロッキー会やデッサン会、スケッチに出かけることもあります。

アトリエで過ごす一日はルーティンがある

自宅アトリエにいるときは、朝はだいたい9時頃に起きます。
ささっと顔を洗って歯を磨いたら、お湯を沸かしながら体温を計ります。
お湯が沸いたら、家族の携帯ポットにお茶のパッグと一緒に入れ、自分用に大きめのマグカップに白湯を注いで、冷ましながら飲みます。白湯で漢方薬とビタミン剤、あと目が覚めないときは栄養ドリンクも飲みます。
それから、家族と自分のお弁当を作ります。毎朝のことなので入れるものも手順も決まっています。
まずブロッコリーをレンジに入れ、そのあいだに小さいフライパンで卵を焼き、ブロッコリーができたら軽く塩をふって、卵と一緒に冷たいお皿に移動させて冷まします。プチトマトも洗ってお皿に。
それから、豚肉をフライパンに入れてオリーブオイルとマヨネーズで焼き、塩コショウをします。最後に、パックの発芽玄米をレンジでチンして軽く塩をふって準備完了。あとはだいたい冷ましたら、お弁当箱に詰めるだけです。
画家なので、色彩にもこだわって彩りよく並べます(笑)。
そうこうしているうちに、ようやく体が起きてきます。
やっと包丁を使用開始(笑)できるので、小松菜とセロリとりんごかグレープフルーツかオレンジを切り、バナナといっしょにミキサーに入れ、朝食のスムージーを作って飲み、家族を送り出します。

それから、午前中はだいたい主にパソコンに向かって、書き仕事や事務仕事をします。
ライターの仕事をしたり、調べものとか、帳簿つけとか、印刷物を発注したり、ネットショップに新作をアップしたり、ブログを更新したり、ネット関係のメンテナンスとか、ポートフォリオの追加とか、けっこうやることはいっぱいあります。

午後はずっと絵を描くのが理想

お昼にお弁当を食べたら、午後からはずっと制作タイム、というのが理想です。
この午後の絵を描く時間をできるだけたくさん確保するために、出かける予定は、あらかじめ極力まとめるように調整しています。
美術館やギャラリー、知人の展覧会や先生のアトリエに行ったり、取材や打ち合わせとか、お医者さんやボイストレーニング、買い物、といった予定ですね。

制作タイムと言っても、絵を描くだけでなく、木枠を組み立てたりキャンバスを張ったり、販売に出す作品を額装したり、発送作業と手配をしたり、ホームセンターに資材を切ってもらいに行ったりといった細々した作業もしなければならないので、画家と言いつつ、純粋に制作に向える時間は意外と少なかったりします。
なので、もう一分一秒が惜しくて、できるだけアトリエにいたくて、逢いたい友人や知人との予定なんかも、なかなか実現できなかったりしています。
わたしのアトリエは南西向きなので、作品を描くために陽射しを遮らなければいけないときもあるのですが、たとえば雨の日なんかは絶好の採光が得られるので、ふだんはあまりしないデッサンやスケッチ、自然光で描きたい静物画などを描いたりもします。
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アトリエの窓は北向き?
https://kayoko611.com/atelier-window-north ‎

そんなこんなで、午後いっぱいは自宅のアトリエで制作を続けます。
夕焼けのきれいな日には、気持ちに余裕があれば、ベランダに出て暮れゆく空から夜景への色の移り変わりを眺めたりします。

それからまたひたすら絵を描き、作品を作り続けます。この、夕方以降も予定がなくて作品を作り続けられる日というのが最も集中できる至福のときですが、まぁそんな日はめったにありません。
たいていは家族が帰ってきたら夕食の支度をして、テレビを見ながら食べたりお風呂に入ったり一通りの夜のルーティンがあり、それが終わると寝るまでの間、またパソコンに向かって原稿仕事やサイトメンテナンスなどの続きをやります。