植物を育てる理由

わが家のベランダには植物がたくさんあります。
春先などには毎週のようにお花屋さんやガーデニングショップに行って、目新しい植物や、まだ育てたことのない.植物の苗を買ってきます。苗って安いですしね、自分で大きくしてゆくという楽しみもあります。
これまでは、比較的丈夫で育て方も簡単なものしか育てたことがなかったのですが、このこところ、いろいろな植物にトライしています。結果、失敗もたくさんあります。
水やりのタイミングもひとつひとつ違うし、土も、置き場所も違います。虫だってつきます。しかも、それぞれ別の虫がついて、それがうつったりします。先日などは、粉ジラミが大量発生して、毎日ものすんごいストレスでした。その話は長くなるのでまたの機会にでも。
福岡の夏は厳しくて、ベランダなんて特に灼熱地獄なので、半分ぐらいは夏越しできずにご臨終、ということになったりもします。気に入ってやっとみつけた品種だったりすると、悲しいし、ダメージも大きかったりします。
そんな苦労をしてでも植物を育てている一番の理由は、絵を描いているからです。
たとえば、花の絵を描く場合。通常、切花を買ってきて花瓶に生けて、見ながら描きます。でもそれだと、あっというまに枯れてしまうんですね。
わたしの場合、何かひとつのものを描き始めると、モチーフを目の前にしていても、ただ見て描くというのではなく、見ながらイメージを育てたり、いろいろな線や色、画材をためしたりしながら、何枚も何枚も同時進行で描いたりします。間に別のこともするし、描けない日もあります。そうすると、もうどんどん形が変わってきて、ああ、早く描かなきゃと思ったりすると、それがまたストレスになって、ものすごく精神衛生上よくないわけです。
で、思いついたのが、鉢植えなら長持ちする! ということでした。それで、いろいろな苗を買ってきては育てるようになったわけです。まぁ結果、切り花だろうと鉢植えだろうと、花というのはすぐ枯れたり散ったりするものだったわけですが。。。いや、切り花の方がむしろもちは長いかもしれません。切り花として売られている花は、たとえば薔薇とか百合とか、長持ちする花なわけで、素人がベランダで育てる花というのはやはり種類が別なんですね。ハイビスカスなんて、すごく綺麗な花なのに、一日で終わってしまいますしね。。。
発端なそんなことでしたが、最近では育てること自体がたのしみになってきて、種から育てたりもしています。20コ以上トライしたさくらんぼが、ひとつだけ芽を出したときは嬉しかった~! 無事に育ってくれたらいいのですが。。。